携帯電話の販売会社の営業をやってきて、仕事にはそれなりの自信をもっていた。だが、日立メディコに転職して電子カルテの担当になり、大きな挫折感を味わうことになった。商談の相手は病院の経営者や医者ばかりで、専門用語の一つもわからない。携帯電話のように広く社会に知られた商品ではないので、「専門知識をもっているかどうか、常に値踏みされた」。そして、知識がないとわかると、相手にもされない。 板垣恵がまず取り...
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